記念すべき初猟（ボーズ）から1週間。満を持して2回目の出猟です。さて、前回の反省を生かし、今回こそは鴨ゲットなるか！？
夜明け前の始発バスで自宅を出発。駅で電車を待ちます。
バスと電車を乗り継ぐこと小1時間。猟場の最寄り駅に到着です。ここから歩きます。
県道を急いでいると、道路に何か小動物が倒れています。近寄ってみると、子ダヌキでした。どうやら、クルマに轢かれたようです。せまい県道ですが、クルマが多いので動物にとっては危険地帯ですね。
気を取り直して先を急ぎ、ため池に到着。この時点で午前8時、夜明けを1時間半ほど過ぎています。鴨が付いていないかチェックしますが、見当たりません。ここはあまり期待していなかったので、すぐに本命の池に向かいます。
今回は、沢筋から入り江にアプローチする作戦です。この池には、5本の沢筋があります。岸には近づかないように大きく迂回しつつ、ひとつずつチェックしていきます。3本目のチェックを終わって4本目に移動しているとき、何気なく空を見上げると2羽の鳥が！ 鴨です！
慌てて伏せると、池の上空を旋回し、2本目の沢筋のほうに降りていきました。どうやら着水した様子です。これは・・・チャンス到来！！ 選択肢は二つあります。
- この場所から鴨が降りたと思われる入り江まで、約50m。距離が遠いですが、ここで鴨が動くのを待つ。
- 2番目の沢筋に戻り、鴨がいると思われる入り江にアプローチする
ヘタに動くと飛ばれそうなので、1案を採用。岸辺に身を隠せる場所を見つけ、座って待機します。いつ鴨が出てきても撃てるように、エースハンターは構えたままです。
そのまま30分待ちましたが、動きはありません。着水するように思えたのですが、実は飛んでいってしまったのか？ それとも、入り江の中で休んでいるのか？ 色々と考えが巡ります。座っているのもつらくなってきたので、沢筋に行ってみることにします。
息を殺して、沢筋から接近します。なんとか岸辺に辿り着き、双眼鏡でチェックしますが、鴨の姿は見えません。15分ほど、辺りを探しましたがダメです。あきらめて戻ろうと立ち上がったとき、30ｍほど先の岸から鴨が2羽飛び出しました！！
慌ててエースを構え、撃ちかけましたが、当たるはずもありません。飛んで行ってしまいました・・・ 鴨が出た場所は、ちょうど死角になっており、ちゃんとチェックできていませんでした。あぁ～、惜しい！
鴨がいるという判断を、自分自身がどこか疑っていたため、チェックが甘くなっていました。死角になっているところも隈なく見ていれば、ひょっとしたら発見できていたかもしれないのに・・・ 「～していたら」は現場では意味のない話ですが、そう思わざるを得ませんでした。
しかしポジティブに考えれば、少なくとも「30ｍまでは接近できた」ということです。前回は鴨の姿を目視できるほど近づけませんでしたが、これだけ近づければ撃てるかもしれません。気を取り直して、沢筋巡りの旅に出発です。
ひとつずつ沢筋をチェックしていきますが、今日は前回ほど鴨が付いていないようです。「さっきのチャンスを逃してるようじゃなぁ～」と思いながら歩いていると、沢筋へ入る道をショートカットしてしまい、池に近づきすぎました。その途端、50mほど離れた入江から鴨が飛び出しました。
「あーーーーー」
はっきりとはわかりませんが、2羽飛んだような気がします。さっきの鴨でしょうか？ 集中力を切らせてしまい、この始末です・・・ これではいくらやっても同じ、と昼休憩を取ることにしました。おにぎりを食べて水を飲み、一息つきます。火を起こしてのんびりしていると気力が湧いてきました。
気合いを入れ直し、沢筋巡りを再開します。ひとつひとつ慎重に入江をチェックしていき、最初に2羽の鴨に飛ばれた場所に来ました。また鴨が付いているかもしれません。音を立てないよう、2歩ずつ進みます。岸辺に辿り着くと、双眼鏡で鴨がいないか探します。さきほどのこともあるので、死角になっているところもチェックしますが、鴨の姿は見えません。
「やっぱり同じ場所に何回も付かないのかなぁ」
と立ち上がった途端！ 20mほど先から鴨が2羽飛びだしました！！ 余りに近かったので、今度ははっきり見えました。マガモでした。ビックリして撃つこともできなかったです（撃っても飛んでいる鴨には当たりませんが）。
その後も時間が許す限り池を回りましたが、撃つチャンスはありませんでした。うーむ。今回はかなり進歩した部分もあったと思いますが、新たな課題も出ました。それよりも何よりも、私には「絶対鴨を獲ってやる」という気持ちが足りなかったような気がします。「覚悟はいいか。俺はできてる。」というヤツですね・・・
ということで、出猟2回目もボーズでした。果たして今猟期中に獲物を獲れるんでしょうか？
仕事の都合で12月中旬まで出猟できませんが、その間にじっくりと作戦を練って次こそは獲物を獲ります！！
了