2014年度 出猟1日目 千載一遇のチャンス

11月15日。2014年の猟期が始まりました。今年こそ獲物を獲りますヨ!

と言ったものの、肝心の猟場は去年までと同じ1か所しかありません。自宅から約2時間ほどの山中にある、ため池です。カモが付く状況によりますが、さほど撃てるチャンスはないと考えるべきでしょう。3期目にして猟場が一か所とは何とも心細いですが、今期も可猟区だったたけヨシとしましょう。

去年はスーパーカブを導入し、自宅から猟場までの機動力確保を試みたものの、いかんせん50ccカブでは山越えが難しく、中途半端に終わりました。それならば、と今年は猟場でキャンプする作戦に切り替えてみます。現地に泊まってしまえば、往復4時間節約できることになります。

冬場のキャンプは厳しそうですが、私も20数年前はボーイスカウトで年中キャンプしていた身です。まあなんとかなるでしょう。
(この楽観的な考えが間違いであることを、このあと身を持って知ることになる)

1年ぶり
1年ぶりの猟場は変わらぬ姿のままで一安心。しかし、この池にカモは付かないので、ここから山に入ります。

14:34猟場入り
すっかり日も高くなった14:30猟場入り。初日にしてはのんびりしてますが、今晩は野宿しますからあんまり早くから行動するのはしんどいのです。

装備
今回は1泊するので、いつもより重装備です。バックパックにはハンモック、水2リットル、1食分の食料が入っています。バックパックの下に付いているのは寝袋です。

初冬の猟場
まだ秋の気配が残る猟場はとても美しい。

とりあえず、荷物を置いて今日の寝床(ハンモック)を確保するか・・・と水面を見渡すと、200mほど先の対岸を何かが動いています。
「!?」
急いでエースハンターを銃袋から取り出し、スコープを覗いてみると(双眼鏡忘れた)カモが2羽泳いでいます! 遠くてよくわかりませんが、カルガモっぽいシルエットです。いきなりのチャンス!!
ここで慌てて動いてはいけません。まず野営する林まで移動してバックパックを下ろして身軽になります。銃袋からエースハンターを取り出して8回ポンプし、先ほどカルガモがいた沢へ向かいます。

イタチ?
慎重に沢筋を進んでいると、10mほど先の倒木の上に小動物が飛び出してきました。イタチのようです。写真ではわかりませんが、中央の倒木の上にいます。山で見たのは初めてですが、向こうも人に対する警戒心が薄いようで、こちらに気付いても逃げようとしません。手には8回ポンプしたエースハンターがあります。
「う、撃ってみるか・・・」
この距離なら立射でも当てられそうですが、初めての獲物がイタチというのもな・・・ そもそもイタチって食べられるんだっけな・・・ 山賊ダイアリーでも出てきたことないよな・・・ 雌は獲ったらダメなんだよな、アレ雄かな・・・ などと考えているうちに飛ぶように走って行ってしまいました。

内心ホっとしつつ、気を取り直して沢筋を進みます。岸辺に着いて用心深く周囲を見渡しますが、カモの姿はありません。しばらくじっとしていると、50mほど先の水面に何か影のようなものが見えますが、太陽の光が反射してよく見えません。一応スコープで覗いてみると・・・カルガモでした!

真横を向いてピッタリと静止しています。距離約50m。急いでエースハンターにペレットを装填し、スコープを最大倍率(9倍)に合わせ、ウンコ座りの体制でカモの頭にレティクルを合わせます・・・が、遠い! とても頭に当たる気がしません。かといって、この距離で胴体に当てても半矢でしょう。半矢にするくらいならヘッドショットを狙いたいのですが、照準が定まりません。

なんとか狙いをつけようとして、ふと横を見るとちょうどエースハンターを委託できそうなY字の立ち木があります。これを使おうと一歩左に動いた瞬間・・・飛ばれました・・・

これほど静止した状態のカモをスコープに捉えられたことは、今までありませんでした。まるでデコイかと思ったくらいです。撃てなかったのは残念ですが、50mの射撃は今の私には難しすぎました。悔しいっちゃ悔しいのですが、カモの姿も見えずに飛ばれていた頃を思うと、ついにここまで来たかという変な?満足感もあります。

まあ、悔やんでいても仕方ありません。もう16時を過ぎて日没が近くなってきましたので、野営の準備に取り掛かることにします。

ハンモック
前回の反省を活かし、自作ハンモックで寝ます。今の季節、地面から体温を奪われますから、宙に浮いていればマシだろう、というのと、一枚布の上なら地面と違って寝心地もいいだろう、という作戦です。

夜
ハンモックの準備をしている間に、真っ暗になりました。山の日暮れは早いです。PD35があるので困りませんが、昔の人は大変だったでしょうね。

夕食
急いで夕食の準備をしました。本日の献立は、アルファ米とソーセージ、コーンスープです。アルファ米はお湯を入れて20分で出来上がりというお手軽さが魅力。そこそこおいしいです。

ゴハンを食べたら、少し焚き火を楽しんで21時に就寝。明日は日の出から出猟です!!

出猟2日目へ続く・・・

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