猟期も残りわずかとなってきました。先週は仕事で1回休みましたが、今週は出猟します。
6時前に自宅を出発。今の時期は、7時ちょうどくらいが日の出時刻ですから、日の出を少し過ぎたころに猟場に到着する計算です。
スーパーカブで山越えは厳しいので、今回も電車で移動。カブなら1時間かかるところ、電車なら10分で着きます。
ただし、駅から猟場まで1時間近く林道を登らないといけません。
夜明け前の真っ暗な山中をひたすら歩きます。今日は気温はそれほど低くないようです。
猟場に着くと休む間もなくエースハンターを銃カバーから取り出し、5回ポンプ。すぐにいつもの沢に入ります。音を出さないよう慎重に近づき、鏡のような水面を窺いますが、カモの姿は見えません。
油断せず、岸辺の繁みをチェックしていると、キジバトの鳴き声が！！
写真ではわかりにくいですが、沢の横にある急斜面の先から聞こえます。
たしかこの沢では、下見に来たときもキジバトの鳴き声がしました。そのときはキジバトは発見できなかったのですが、近くにはいそうな気配です。
水面のチェックは終わってませんが、とりあえずキジバトを探しにいこうか・・・と水面にチラっと視線を戻すと、20mほど先の繁みから大きな波紋が出ています！
さざ波ひとつない水面に広がる波紋！ 繁みのなかは良く見えませんが、きっとカモに違いない！！
しかし、目を凝らして繁みを見ていても、カモの姿は確認できません。こうなったらキジバトは後回し。
繁みの中が良く見えそうな位置まで、沢を移動開始。気配を殺して慎重に移動している途中にも、水面に波紋が出ています。ところが、いくら繁みのなかをチェックしてもカモの姿はありません・・・
どうやら、鯉か何かの魚が岸辺で動いていたようです。結構大きな魚がいるのかもしれません。春には釣りに来ようかなぁ・・・ おっと、そんなことを考えている場合ではありません。カモがいなければキジバトです。
幸い、断続的にキジバトの鳴き声は聞こえます。問題は、急斜面を直登するか、一旦沢を戻って大回りするか・・・
かなりの急斜面ですが、所々にある立木を使っていけば、なんとか登れそうです。直登することに決定。
いざ斜面に取り付いてみると、なかなか大変です。エースハンターを落とさないように注意しながら、なんとか上まで辿り着きました。
息を殺して周囲の様子を探りますが、キジバトの声はもうしません。斜面を登っている間に飛ばれたか？ 5分ほど様子を見ていると、20m先の木から突然キジバトが飛びました！
私の立っている位置からは、ちょうど死角になって見えませんでした。残念・・・
気を取り直して歩き始めたところ、イノシシのウンチを発見。
よく観察してみると、まだ水分が残っていて昨晩の糞だと思われます。大小の木の実が混じっているほか、大量の獣毛も混じっています。イノシシは雑食らしいけど、なんか小動物でも食ったのか？ この辺りの山にはクマはいませんし、市街地に挟まれているので移動してきたとも考えられません。
それでも、思わず辺りを見回してしまいました。イノシシでも、山の中で鉢合わせするのはゴメンですよね。持ってる銃はエースハンター、ナイフはバック110では、太刀打ちできません。
そんなこんなで猟場を一回りしましたが、獲物の姿は見られず。昼前に山道を歩いていたらヒヨドリらしき声が聞こえたので、道をそれて藪のなかに入っていくと、イノシシのヌタ場と思われる場所にでました。
このあたりでヒヨドリらしき鳴き声がするのですが、泥に足をとられて思うように動けません。うろうろしていると、なにやら大きなケージのようなものを発見。
箱罠でした。古いもので、動作しないようフタは針金で止めてありました。罠猟については詳しくありませんが、近くには罠の標識が貼ってあり、違法なものではないようです。
それにしても、長年設置されているものに見えますが、猟期以外は撤去しているのでしょうか？ イノシシを慣らすために設置したまま放置しているのか・・・？ また近くにきたときに様子を見てみようと思います。
そんな感じで関係ないことに気を取られているうちに、本日の狩猟は終了。連続12回目のボウズ記録を更新したのでした。
でも、最近の猟では、私の目標にしている「単独忍び猟」のスタイルになんとなく近づいているような気がします。まあ、猟場が一か所しかないので、山の中をあちこち彷徨って獲物を探すしかないんですけどね。
今期中に得物が獲れる自信はありませんが、来期にはなんとかなりそうな気がします（笑）
了