初めての狩猟

2012年11月16日、会社をサボって休んで、初めての狩猟に行ってきました。結果は・・・獲物ゼロ! いわゆるボーズ! うーん、悔しい・・・ 惨敗でしたが、なかなか充実した1日ではありました(苦笑)。

自宅から電車・バスを乗り継いで1時間、県道を歩くこと30分。下見時のようにキジバトに遭遇するかもしれませんので、周囲を見渡しながら進みますが、鳥の姿を確認できないまま、目指すため池に到着です。

ポイント1
目指すポイントに到着。天気は良く、景色はすばらしい。

双眼鏡で水面を見渡しますが、鳥の姿はありません。

話は変わりますが、先輩方のブログなどでは猟場の写真は公開しないか、公開しても場所がわからないように細心の注意を払っている方が多いです。猟場というのはハンターにとって大変重要なものですから、他人に知られないようにする、ということで、その通りだと思います。上の写真も、地形や他の情報から場所を特定できる人がいるかもしれませんが、この池で鳥をみたことがないのと、後述する理由で鳥が来ないのではと思うので、写真を載せました。

もちろん、獲物がいたら写真は載せませんので、あしからず! まぁ、一羽も獲ったことがない初心者のブログをみて(自嘲気味)、どうこう思う人はいないでしょうが、マナー違反と感じる方がいらっしゃるかもしれませんので。。。

とりあえず、池のまわりを一周してみることにします。県道から上流側の岸部にアプローチすると、一面ほじくり返された跡があります。イノシシでしょうか。

一面泥だらけ
エサを探したのか、泥浴びしたのか。
足跡
画像ではわかりにくいですが、ヒヅメの跡が残っていました。

池に流れ込んでいる流れを見てみると、水が乳白色に濁っています。地面を調べてみると、粘土質の土で、そのために水が濁っているようです。そのせいか、ため池全体も乳白色のような濁った色になっていて、そのせいか水草や魚の姿も見えません。水草・魚がいないので鳥も寄り付かないのでしょうか? とりあえず、ため池のまわりを一周してみることにします。

ため池のまわりは、うっすらと道がついていますが、藪が多く岸にはほとんど出られません。できるだけ音を立てないよう移動しつつ、視界が良い場所では岸辺をチェックしていきますが、鴨はいません。

半分くらいまで来たとき、10mほど離れた木に鳥が止まるのが見えました。慌てて双眼鏡を覗いてみると、緑色の体で目の周りが白い鳥でした。たぶん、メジロだと思いますが、非狩猟鳥なので撃てません。この後も、近づけるのはメジロばかりでした。撃たれないとわかっていて、安心しているのでしょうね。

エースハンター
我がエースハンターを記念撮影。銃口に被せてあるのは、ドアノブカバーです。

さらに進んでいくと、岸に近い藪のなかに檻を発見しました。イノシシ用の箱罠でしょうか? 現場を荒らすとマズイので、遠くから様子を伺ってみますが、どうやら使われていないようです。

イノシシ用の罠
フタは開いていますが、稼動する状態ではなく、かなり古いようです。廃棄したのでしょうか??

どう見ても使えるような状態ではないし、周囲にも罠設置者の表示はありません。不法廃棄されたもののようです。うーむ、いけませんね。ハンターが猟場を荒らしてどうするのかと・・・ 余裕ができたら、解体だけでもできないかチャレンジしてみたいと思います。

そうこうしているうちに、1周まわって元の場所に出てきました。次は、下見のときに辿り着けなかった、もうひとつの池を目指すことにします。

少し県道を戻って脇道に入り、しばらく進みます。前回は、iPhoneの地図で現在地がわからなくなったので、今回は1/25000の地図を用意してきました。地形を読みながら、なんとか池を見つけました。

池の周囲は傾斜が急になっており近づけません。地図を見ると、何箇所か沢筋があるようなので、大回りに迂回して沢筋に出ました。できる限り静かに岸辺に近づくと、水草が多く、小魚も見えます。これなら鴨も付いているような気がします。そんなことを考えていると、50mほど先の木の陰になっているあたりで、何かが「バタタ」っと水面を叩く音がしました。

「鴨かっ?」
と空を見上げますが、何も飛んでいません。ライギョでもいるのでしょうか? 気を取り直して、池を一周してみることにします。傾斜は急ですが、藪はそれほどキツくないので、なんとか進めます。

少し進んだ頃、岸辺の方の様子を見てみると、突然何かが飛び出しました! 鴨です! 2羽います! 慌ててエースを構えますが、スコープに捉えることもできず、あっというまに飛んで行ってしまいました。

岸辺の様子
立ち木の向こう側に水面が見える。慎重に行動すれば撃てたかも??

結局、池を一周する間に4回鴨に飛ばれました・・・ 上の写真の場所以外は、スコープに捉えるどころか、射程に入ることもできず・・・悔しいっ!! しかし、少なくとも鴨がいるわけですから、やり方次第で獲れるはずです。ということで、次回に向けて反省会開催です。

  1. アプローチの仕方が悪い。
    たぶん、100m先からでもガサガサと藪をかき分ける音が聞こえていたと思います。岸辺に近いところにいたいが故に藪こぎをしていましたが、これは逆効果でした。沢筋が何箇所かありましたので、大きく迂回する道を進みつつ、沢筋に沿って池に近づき、水面をチェックする作戦をとります。

     

    沢筋が一番静かにアプローチできると思います。それでも飛ばれるかもしれませんが、その時は別の作戦で・・・。

  2. 少し待ってみる。
    飛ばれたor鴨が付いていなかった場合。

     

    しばらく待ってみることにします。この池に鴨が付くことは間違いないので、ヘタに動いて警戒させるよりも、射程に入ってくるのを待つ作戦です。今回は朝7時から昼3時まで、食事以外は山を歩き回り、かなりバテました(苦笑)ので、体力を温存するという目的もあります。

  3. 装備の見直し・・・足元
    トレッキングシューズを履いていたのですが、水辺を移動することが多かったので、耐水性に不安がありました。マタギの本でも、山歩きにはゴム長靴がいいと書いてありましたので、試してみたいと思います。
  4. 装備の見直し・・・エースハンター
    布製の銃カバーを付けて持ち歩き、鳥の気配があればカバーを外すようにしていましたが、一度釣り人の姿を見掛けて急いで距離をとることがありました。いくら可猟区とはいえ、いきなり銃を持ったおっさんと鉢合わせしたら怖いだろうと思ったからです。

     

    しかし、よく考えてみると、こちらとしては後ろめたいことは何ひとつありません。費用を払って狩猟登録を行ない、可猟区で狩猟をしている訳です。しかもボーズですから、山歩きとなんら変わらないとも言えます(泣)。

    じゃあ、コソコソとエースハンターを隠さなくても、堂々としてたらいいじゃないか、という話を奥さんにしたところ、「それはハンターの言い分であって、一般の人からしたら、山の中で銃を持った人と会ったら怖いし、迷惑と思われる。目立たないようにするべき。」と行政指導が入りました(苦笑)。

    なるほど、そう言われれば確かにそうです。とは言え、いちいち銃カバーを付け外しするのも大変だったので、折衷案として「そのまま撃てる銃カバー」を作ることにしました。以前どこかのサイトで、そのような商品を見掛けたことがあるのです。銃口やら引き金やらがムキ出しなので街中では使えませんが、猟場では問題ありません。

    鴨からも見つかり難くなるので、一石二鳥です。

  5. 猟場を開拓する。
    鳥猟では、鴨と言えば大物です。私のような超初心者ハンターが、イキナリ鴨様をゲットしようなどというのが浅はかでした。スミマセンでした。

     

    ということで、別の獲物を狙ってみたいと思います。つまり、ヒヨドリ・キジバトです。ヒヨドリなんて、そこら中にいるハズ・・・ 問題は、可猟区かどうかです。可猟区の中でヒヨドリ・キジバトの餌場になりそうな場所を探してみます。

とりあえず、問題点と対策は出したものの、成果が出るでしょうか? これからは、鴨の警戒心が強まる一方だと思いますので、通用するかどうかわかりませんが、次の猟が楽しみです!

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