GUN FACT BOOK ~銃の基礎知識~

「GUN FACT BOOK」をご紹介します(邦題「銃の基礎知識」)。あの悪名高い全米ライフル協会(NRA)が監修しており、マニアには有名な本です。たまたま本屋さんで見掛けたのでパラパラとページを捲ってみたところ、面白そうだったので購入してみました。

gunfactbook
シンプルな装丁。387ページあり文庫本2冊くらいの厚みですが、字が大きいので読みやすいです。
gunfactbook
銃腔に異物、水中での射撃、真上に撃つ、移動中の射撃、気温との関係、雨中の射撃・・・などなど、興味のある内容ばかり。

アメリカで銃の乱射事件が起こる度に叩かれている全米ライフル協会(NRA)。1871年に発足し、当初は「州兵の教練の一環として、会員の射撃の腕を向上させ、照準訓練やライフル射撃演習を積極的に導入していくこと」を目的としていたのだそうです。

現在では、憲法で保障されている武器(銃)の使用などの権利を守ることに主眼が置かれているようで、政治的な力が強すぎる印象がありますね。良い悪いは別にして、日本の猟友会も少し見習って欲しいもんです。NRAほどとは言いませんけど、もうちょっと銃所持者が厚遇されるように頑張ってくださいよね、ホントに。

話を元に戻しましょう。この本では、銃に関する様々な事象を科学的な観点から簡潔に解説してあります。銃所持者は必読だと思います。

小ネタと言えるような内容も充実しており、例えば、水中で銃を撃つとどうなるか? 色々な銃や弾で実験した結果が載っています。また、真上に向けて銃を撃つとどうなるのか、実際に実験した結果もあります。面白いです。

空気銃(エアーガン)についても書かれていますが、4ページと少ないうえに、歴史的な内容のみだったので物足りない感じです。ま、取り上げてもらっているだけマシなのかもしれませんが(苦笑)

悪い点として、付録に付いている統計情報が10年以上だったりします。あと、銃規制の問題などNRA視点で書かれていることもありますから、NRAが嫌いな人は読まないほうがいいかも(笑)

それと、原書では17ページに渡って弾道計算のプログラムが説明・掲載されているそうですが、日本語版では章ごと割愛されています。現在では、遥かに便利な弾道計算ソフトが普及しているからだそうです。まあ確かにそうなんですが、弾道計算のプログラムコードを見てみたかったので残念でした。原書を購入してみようかな。

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