簡単ペーパーログの検証

ペーパーログとは、紙で作った薪のことである。直訳するとpaper(紙)のlog(丸太)なのでちょっと大げさな感じだが、実際には紙を束ねたり固めたりしたもの意味する。それを薪の代用品として燃やすわけだ。

エコは手間がかかる


普段の生活では、結構いらない紙がでてくる。新聞紙にはじまり、不要になったカタログなど、捨てるのは簡単だが、もったいないような気がする。どうせ燃やすのなら薪の代わりにならないかと考えるのは、アウトドアマンなら当然の発想だろう。

ググってみると、細かくちぎった新聞紙を水に着け、押し固める器具が販売されている。ふやけた新聞紙をレンガのようなかたちに押し固め、十分に乾燥させると、薪のように燃やせるというものだ。専用の器具を使わなくても、棒状に丸めた紙を水(スプーン一杯の洗剤を混ぜる場合もある)につけ、乾燥させたものでもよい。

以前、後者の方法をやってみたことがある。水に濡らした新聞紙を棒状に丸め、ベランダで一週間ほど乾燥させた。焚き火で燃やしてみたところ、火力はないがまあそれなりに燃えた。しかし、たくさん作ろうという気にはならなかった。とにかく面倒くさいのだ。まず、部屋の中で水を用意して、新聞紙を浸すという行為がメンドーだ。さらに、ベランダで一週間も乾かすのがメンドー。雨が降ったら濡れないようにしないといけないし。

乾いたままならダメなのか


紙を水に濡らしてから乾かすことで、ふやけた繊維が固まり、紙の束が棒のように固まる。そうすると、木の薪のようにゆっくりと燃えるのだ。しかし、水で濡らそうとすると何かとメンドーになるので、乾いたままなんとかならないだろうか。紙を固く束ねて丸め、しっかり固定されていれば、同じような効果が得られるのでは? と考えた。エコはしたいが、メンドーなことはしたくない。

さっそく試してみよう。いらない紙の束を力の限り丸め、ほどけないように麻ひもで縛りつける。いくら強く縛っても、棒の中心部分は空洞になるが、そこは乾燥方式の限界、仕方がない。しかし、このまま燃やしたら早い段階で麻ひもが切れ、紙の束がボワっとほどけてしまうだろう。そうなると、紙の束を火に放り込んだのと同じで、表面はあっという間に燃え尽き、中のほうはいつまでも燻る状態になってしまいそうだ。

適当な針金で縛っておけば、燃え尽きてほどけることはないが、それはそれで少々安直に思える。そもそも、もったいない精神で紙の薪を作りたいのに、そのために燃えない針金を使うのはいかがなものか。焚き火のあと、燃え残った針金を回収するなんて、考えただけでめんどくさい。そのへんにある材料だけで手軽にうまく燃やしたい。

要は、燃えたときにボワっとならなければいいのだ。それなら、ファイヤーボックスを使ってみたらどうだろうか。ファイヤーボックスのなかにペーパーログを縦に押し込んでおけば、ボワっとほどけることはないような気がする。あまりぎゅうぎゅうに詰めてしまうと酸素不足で燃えないから、ある程度のスキマは必要だろうが、一旦火が付けば煙突効果で燃焼効率もあがるはずだ。

燃えることは燃える、がしかし・・・


A4用紙を丸めて作った乾燥式ペーパーログと、愛用のファイヤーボックスをバックパックに放り込み、いつもの場所へ向かう。ものは試しだ。一回燃やしてみよう。1時間ほど山を歩いて目的地に着くと、休憩もそこそこにファイヤーボックスをセットする。セットするといっても折り畳まれた本体を開くだけなので簡単。

とりあえず、底板は折り畳んだ状態でペーパーログを押し込んでみる。思ったよりもスキマが大きかったので、小さ目の薪を突っ込んで固定した。

あまり詰め込みすぎると煙突効果がでないのでほどほどに。

いよいよ着火だ。簡単に火が点きそうにないので、小枝を燃やして小さな火をおこし、徐々にペーパーログに燃え移らせる作戦。小枝を燃やした程度ではなかなかペーパーログに火が点かないが、あまり薪を入れてしまうと薪が燃えているのかペーパーログが燃えているのかわからなくなってしまう。ここは焦らず、少しずつ燃やそう。

着火剤代わりにファットウッドを使った方がよいかも。

小枝を燃やしていると、そのうち、ペーパーログの上部が燃え始めた。小さな炎だが、うまく煙突効果は働いているようで、放置しても燃え続けている。しかし火力は弱く、小さな炎がジワジワ燃えている感じ。焚き火としては頼りないが、調理には使えそうだ。

焚き火としては頼りない。

20分ほど燃やしていると、大量の灰が出始めた。灰が出るのは当たり前だが、普通の薪よりも量が多い。また、紙を燃やした灰なので非常に軽く、少しの風で舞い上がってしまう。調理に使う場合、リッド(フタ)がないと料理が灰まみれになってしまいそうだ。また、灰がどんどん溜まってくるので、うまくかき出さないとあっというまにストーブの中が灰に埋もれてしまう。そうなると、いくらファイヤーボックスを使っていても、煙突効果が弱まって火が消えてしまう。

ま、非常用ってことで


実際にペーパーログを使ってみた結果は、「使えなくはないが、焚き火としては物足りない」だった。長時間ゆっくり燃えてくれるのはいいのだが、灰が大量に出るのでしょっちゅう灰をかき出してやらないといけない。それなら、薪を使ったほうが便利だし、楽しい。たしかに本来は捨てる紙を使うとエコ感はあるが、その辺に落ちている枯れ枝を燃やして灰に戻すことだって、大きな視点でみたらエコだし。

そう考えると、キャンプやハイキングで焚き火を楽しもうというとき、ペーパーログを使いたいとは思わない。だって、つまんないんだもん。でも、まあ、災害時なんかで薪が不足しているときの非常用としては、アリかな。

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