初心者狩猟免許講習会を受講する。

今日は初心者狩猟免許講習会の日です。

9時30分開始なので、9時に会場に到着するように自宅を出発しました。迷うこともなく無事会場に到着すると、8割くらいは埋まっている状況でした。空いた席について周りを見回すと、会場をぐるりと囲うように壁一面に動物の絵が掛かっています。試験に出る狩猟鳥獣や非狩猟鳥獣の絵のようです。

思ったよりも人数が多く、会場はほぼ満員で150名ほどいました。狩猟人口は減っていると聞きますが、これだけいたら充分では?と思えるほどの盛況ぶりです。これ以上の人数が毎年減っているのですかね? 午前中は初心者と更新に分かれて法令関係の座学、午後からは実技のようです。

席についてしばらく待つと、講義が始まりました。講義といっても、過去の出題傾向に基づいて、例題集の中から出題されそうな問題をピックアップしていく形式ですから、あまり難しいことはありません(^^;) 黙々と問題をチェックしていきます。

限られた時間で全ての試験範囲を網羅しないといけないせいか、淡々と進んでいきます。ベテラン猟師の経験談とか聞きたかったんですが、試験優先ということで仕方ありません(^^;)

午後は、わな・網と1種(散弾銃)・2種(空気銃)に分かれて、猟具座学・実技・鳥獣判別・距離判別の講習です。座学は、猟具についての基本的な内容で、これも例題集を抑えておく必要はありますが、難易度は高くなさそうでした。

さて、例題集の確認が終わると、いよいよ実技の説明を受けます。テーブルに、散弾銃(上下2連・水平2連・自動装填)と空気銃(ガス式空気銃・ポンプ式)の模擬銃が並べられます。

まず、それぞれの銃の構造が説明されたあと、実際に模擬銃を手に取って操作を行ってみることになりました。
「じゃあ、実際に銃を手にとって試してみてください」
と講師の方に促され、受講生がゾロゾロとテーブルの周りに集まります。40名ほどの受講者のうち、2種のみで受講しているのは私を含め2名のみで、他は1種の方ばかりでした。散弾銃には人だかりができていますが、空気銃はポツンと放置されています(^^;)

空気銃はガス式とポンプ式がありますが、とりあえず近くにあったガス式を手に取ってみました。初めて持つ空気銃(模擬銃ですが)は、ずっしりと手に重く、ちょっと感動。あちこちいじくっていると、講師の方が「2種の人は集まってください~」と呼んでいます。

2種のみ受験は2名しかいませんので、1種とは別に説明してくれるようです。
「試験はポンプ式でやりましょう」
とポンプ式で受験するように勧められました。ポンプ式の空気銃はシャープのイノバです。ブログでは見かけたことがありますが、実物は初めてです。

まず、講師の方が実技の流れに沿って実演してくれました。1種(散弾銃)は、分解・組立・装填・射撃姿勢に加え、横隊・縦隊での保持姿勢がテスト項目になりますが、2種(空気銃)は、圧縮・装填・射撃姿勢しかありませんので、かなり楽です(^^)

講師の方の実演を参考にしながら、自分で操作してみます。まずは圧縮操作です。イノバのアンダーレバーを開いて記念すべき人生初ポンプ! 試験では3回しかポンプしませんが、意外と重い(というか硬い)印象でした。

次に装填です。ここでは、実際にペレットを装填するのではなく、装填するフリをします(^^;) その前にボルトを開放して実包や異物がないことを確認する動作をする必要があります。これを忘れると減点です。

最後に射撃姿勢をとります。銃口を水平にせず、少し上向きに構え(水平射撃は減点)、5秒間保持します。場合によっては、ここで発射するように指示されることもあるそうです。もし指示がなければ発射してはいけません。射撃姿勢を終えたら、ボルトを開放して実包・異物のないことを確認し、終了となります。

全体を通して、トリガーに指をかけたり、銃口を人に向けると減点になります。複雑な動作はないので、本番で慌てないようにイメージを作っておくことが重要だと思われます。

あとは、距離判別と鳥獣判別です。距離判別は屋外で行われます。道路沿いに何箇所か目印がつけられ、それぞれの距離が書いてあります。「ここからあの電柱までが30m、あのマンションまでが300m・・・」という具合です。

試験では、10m・30m・300mの距離を判別します。どういう風に出題されるのか聞いてみると、沢山の目印の中から特定の距離を選ぶのだそうです。講習会の会場が試験会場なら、講習会に出ていれば予め目印の距離感が掴めますので、問題ないでしょう。

私の場合、講習会場とは別の場所で試験を受けるため、実力(?)で判別しなくてはなりません。普段の生活で距離を意識することなどありませんから、初めての場所では自信がありません。

対策として、一番距離感のわかりやすい5mを基準にして、倍の10m、その3倍が30m、300mは勘(苦笑)ということにしました。合わせて、私の場合1歩が80cm(12.5歩で10m)なので、事前に試験会場の周りを歩き回り距離感を掴む作戦にします(苦笑)。

残るは鳥獣判別です。猟友会の方が実際に試験で使われるイラストをもとに「これはイタチのオスね。オスとメスの見分け方は絵の大きさだから。」という具合に説明してくれますが、要は頑張って憶えてね、とのことです(^^) 

1種は、狩猟鳥獣・非狩猟鳥獣ともに数が多いので大変ですが、2種は数が少ないので楽です。特に、2種の狩猟鳥獣の中には鴨類が入っていません。これは空気銃で鴨を獲ってはダメということではなく、判別試験の中に含まれていないだけだそうです。

さて、以上で一通りの講習を終えました。感想としては、試験そのものの難易度は低いですが、実技はテキストだけで対策するのは難しく、やはり事前の講習会受講は必須だと思います。特に銃所持していない方はぶっつけ本番では無理でしょう。

本番までは1ヵ月ありますので、しっかり勉強して備えたいと思います。

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