道迷いを防ぐコンパス

年末年始に色々なニュースがありましたが、その中には登山中の遭難事故も含まれていました。特に気になったのは、1000m以下の低山での遭難事故です。

私の家の裏山も900mほどの山で、登山道を2~3時間も上れば山頂に着きます。そんな山でもたまに遭難事故が起こっていますし、今回の遭難も同じような状況で起こっているようです。

「まさかこんな山で」というような場所でも、条件が揃えば遭難してしまうのでしょうね。私自身、かなりの方向音痴で、これまでに何度も道迷いの経験をしてきていますので、山に入るときは必ずコンパス(方位磁石)を上着の内ポケットに入れています。1000m以下の山であれば、おおよその地形を把握していてコンパスがあれば、道に迷っても脱出できます。

ただし、前提として自分が入る山のおおまかな地形は把握しておく必要はあります。地形といっても、どの辺りに道が通っているか、川が流れているか、という程度で大丈夫です。おおまかな地形がわかっていれば、「正確な現在地はわからないけど、この辺りにいるはず。だから南に進めば県道にでるはず。」というように、どの方向に進むべきか判断できます。

コンパスには色々な種類がありますが、1000円以下の安物はすぐに磁北が狂うので止めた方が良いです。2000~3000円程度のシルバコンパスが無難です。さらに高級品もありますが、上述のような使い方で方向を知るだけなら、中級品で充分です。

コンパスの内部には、磁針のブレを防ぐためオイルが充填されています。長く使っていると気泡が入ってしまうことがありますが、それほど支障はありません(見た目は悪いですが)。

「いちいちコンパスを持ち歩くのは面倒」という方は、スマホ(iPhone)で代用することもできます。iPhoneの地図機能は、道のないような山中ではあまり役に立ちませんが、コンパス機能は結構使えます。ただし、バッテリー切れには注意しておく必要があります。

右下の「i」マークをタップすると、「真北」か「磁北」を選択することができます。これは電子コンパスならではのメリットですね。「真北」とか「磁北」とか、よくわからない方は、そのまま(最初は真北になっています)で問題ありません。

便利なことに、自分の現在地(北緯、東経)まで表示されています。きちんと検証していませんが、私の感覚だと街中では結構正確ですが、山の中だと頼りない感じですね。

スマホの場合、バッテリー切れが怖いので、山では緊急連絡用として温存しておきたいところです。コンパスを持ち歩いた方が良いと思いますが、いざというときには役に立ちそうですね。

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