散弾銃か? 空気銃か?

銃の所持許可を申請するにあたり、銃の種類を決めないといけません。

色々と考えた結果、空気銃(エアライフル)を所持することにしました。

日本では、散弾銃・空気銃・ライフルの3種類を所持できます。ただし、ライフルは散弾銃を10年以上所持した人しか所持できませんので、初心者は散弾銃か空気銃のいずれかになります。それ以外の拳銃(ハンドガン)などは、所持することができません。

自分がやりたいのが狩猟なのか射撃なのか、どのような銃が好みなのかによって銃を決めることになると思います。私は以下のような点を重視して決めました。

  • 所持目的は狩猟。
    狩猟にも様々なスタイルがありますが、私は巻き狩りのように複数で役割分担を決めて行う猟ではなく、単独の猟をやりたいと思います。色々な本やブログを見ていると、単独猟ではいきなり鹿や猪は難しいような気がしますが、捕れるなら鳥でも構いません。初めてですから、獲物の種類にはこだわらずにやってみたいと思います。農林水産省のホームページによると、銃を用いる猟法には下記のような種類があります。

    1. 巻き狩り猟
      複数のハンターが指揮者・射手・勢子に役割分担して行う猟です。勢子は山中に潜む獲物を追い出し、待機している射手が仕留めます。最近では、アマチュア無線を使って情報交換するのが一般的になっているようで、巻き狩りをされている方のブログを見るとほとんどがアマチュア無線を使っておられます。
    2. 流し猟
      広く地域を歩いて獲物を探し求める猟です。渉猟(しょうりょう)ともいい、最近では自動車で移動しながら獲物を探すこともあります。北海道のエゾシカ猟などで用いられます。
    3. 忍び猟
      静かに身を隠しながら獲物に接近し、射止める猟です。身を隠して獲物を待ち、接近したところで射止めることもありますが、これは「待ち伏せ猟」と呼ばれます。犬を連れて行う場合もあります。いずれにしてもハンターは単独であり、いかにして獲物に警戒されずに接近するかが重要となります。
    4. コール猟
      発情期のシカが発する鳴き声を特殊な笛で真似て、おびき寄せて射止める猟法です。

    これらは、主に鹿や猪、熊を対象にした方法だそうです。この中では忍び猟が私のやりたい狩猟のイメージに一番近いように思います。あとコール猟も面白そうですね。

  • 銃の特徴。
    散弾銃は、映画でアメリカの警官がパトカーのトランクから持ってくるヤツですね。多数の弾を一度で発射することができ、弾のサイズを変えることで、鴨やカラスから鹿、猪まで対応できます。発射された弾が同心円状に広がるので、近距離ではそれほど命中精度を気にせずに済みます。ライフルは、一発の弾丸を発射します。銃身に刻まれた溝(ライフリング)によって弾丸が回転するため、長距離でも高い命中精度を維持します。ただし、散弾銃を10年所持していないと所持できないという、初心者泣かせの法律になっています。

    この散弾銃10年というのは根拠がよくわかりません。長距離でも殺傷能力を持つライフルの方が散弾銃よりも危険ということだと思いますが、銃としての特徴が異なる散弾銃の経験を積んだから良いというものでもないような気がします。それなら、空気銃10年でもいいんじゃないの? このあたりどうなんでしょうか?

    散弾銃やライフルが火薬が燃焼したときのガス圧で弾丸を発射するのに対し、空気銃は空気圧で弾丸を発射します。圧縮空気は、手動のポンプや、専用のボンベ、炭酸ガスなどを利用します。散弾銃やライフルに比べると威力は落ちますが、市販されているエアソフトガンとは比べ物にならない威力があります。狩猟においては、キジバトや鴨などの鳥猟で使われることが多いようです。

    ボルトアクションのライフルのように、一発の精度を追い求めるようなストイックさが好みなんですが、初心者の私はライフルを所持できません。私が所持できる中では、散弾銃の一種で銃身の半分までライフリングのある、ハーフライフリング散弾銃か、空気銃が良さそうです。

    また、将来ライフルを所持しようと思ったら、今から散弾銃を所持しておかないといけません。なんせ10年もかかりますから、のんびりしているとライフルを持てる頃には孫がいる、なんていうことになります。

    空気銃といえば、メル・ギブソン主演の映画で、歴戦の鬼軍曹がM16を評して「あんなもん(M16)は、空気銃みたいなもんだ!」と切り捨てるシーンがありました。実際、鬼軍曹は敵味方入り乱れる大乱戦の中で、ひとりだけコルト・ガバメントを撃ちまくります。新型のM16が、プラスチックを多用していることが気に入らなかったみたいですが、空気銃は兎角そういう例えられ方をすることが多いようです。

  • 低コストで。
    申請関係の費用を除くと、銃本体、弾代、射撃場代が主なコストになります。
    銃本体は、新品だと10万円代から数十万円、中古だと数万円からあります。散弾銃よりも空気銃の方が安いということはなく、同じような価格帯のようです。弾代は、散弾銃がクレー射撃用装弾の場合1発あたり約30円~120円ぐらい、スラッグ弾は1発300円ぐらい、サボットスラッグは最大700円もします。空気銃は、500発で4000円程度ですので、1発あたり8円と圧倒的に空気銃のほうが安くなります。

    射撃場代は、散弾銃が1日あたり2~3万円、空気銃が5000円程度のようです。初期コストは、散弾銃でも空気銃でも変わりませんが、運用コストは空気銃の方が安く済みそうですね。

まとめると、

  1. 獲物にはこだわらない。
  2. 忍び猟がやりたい。
  3. 射撃技術を磨くような銃がいい。
  4. 弾代、射撃場代は安い方がいい。

となり、これに合致するのは空気銃(エアライフル)ということになりました。
早速、エアライフル所持に向けて、申請を行うことにします。

スポンサーリンク