和歌山県の夜間銃猟

和歌山県で全国初の「夜間銃猟」が始まったそうです。

産経WEST」に下記のような記事が掲載されていました。

和歌山県は16日、捕獲促進を目的に改正された昨年5月の改正鳥獣保護法の施行以降、全国で初めて夜間銃猟を実施したと発表した。15日に同県田辺市の山中で行っており、捕獲した体長約90センチのニホンジカ1頭は食肉として利用する。

記事によると和歌山県では、年間約4450万円の鳥獣による農作物被害が出ているそうです。この被害金額を減らすため、鹿や猪の個体数を減らす調整が全国的にされているわけですが、「それでは追いつかない!」ということで、動物が活発に活動する夜間の銃猟が(条件付きで)認められるようになりました。

通常、狩猟を行っても良い時間帯は、日の出から日没までと決まっていて、それ以外の時間は禁止されています。暗くなると誤射などの事故が増えるからだと思いますが、鹿は夜行性なので夜間の狩猟が効率的なのでしょう。

とはいえ、街中と違って街灯もない真っ暗な山中で鹿を撃てるのか?と思いましたが、どうやら餌付けした場所に集まった鹿を撃つようです。それなら、夜間銃猟の経験のないハンターでも可能かもしれません。

一方、ハンターへの負担も気になります。日本には職業ハンター(狩猟だけを生活の糧としている人)はほとんどいないと思いますが、サラリーマンや自営業の方は、夜間の出猟だと翌日の仕事に支障が出るかもしれません。

そもそも、有害駆除に参加した際の報奨金そのものが、全体的に低い傾向にあるようにも思います。ボランティアだと思えばいいのですけど、狩猟行為にかかる経費もバカになりません。せめて損はしないくらいの報奨金がないと、有害駆除の効率は上がらないのではないでしょうか。

和歌山県の鹿は、年間1万5千頭のペースで増えているそうですが、捕獲されているのは2014年度で1万頭強だそうです。全然追いついていない状況ですが、夜間銃猟でどれだけ効果があるのか注目したいところです。

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